オリーブ  olive

オリーブ・ olive

(シソ目、モクセイ科、オリーブ属)



◎植物売り場で良く見るオリーブ
・ミッションMission: アメリカ原産で、食用やオイルにできます。
・ウエストオーストラリアミッション(オーストラリア原産)
(ウエストオーストラリアミッションはマンザニロと同一品種)
・ネパディロ・ブランコNevadillo Blanco: スペイン原産で、オイルに向いています。
・ルッカLucca: オイルに向いています。
・オリーブ: ベランダ(ベランダという名がついているだけに育てやすい品種)



◎食用オリーブで知られている品種

イタリア(食用オリーブの種類)
・アスコラーナ Ascolana (産地マルケ)
・オリーヴァ ディ チェリニョーラ Oliva Di Cerignola
・サンタゴースティーノ Santagortion  (産地プーリア)
・カロレア Carolea (産地カラブリア)
・トンダ イブレア Tonda Iblea  (産地シチリア)
・タジャスカ TAGGIASCA  (産地リグーリア)
・ノチェッラーラデルベリーチェ (Nocellaradel Belice 産地シチリア)
・ピッコリーネ Piccolene  (産地プーリア)


ギリシャ(食用オリーブの種類)
・カラマタ
・アクリニオン


スペイン(食用オリーブの種類)
マンサリーニャ Mznzanilla
マンザロニ Manzanillo 
ネヴァディロ ブランコ Nevadilo Blanco
ゴルダル Gordal





(・ネパディロ・ブランコNevadillo Blanco)
スペイン原産:実はオイルに向いていますが、塩漬けやオイル漬けにもできます。



(5月中旬)オリーブの花が咲きました。

剪定した後の若い枝に多くの花が咲きます。


害虫注意:オリーブアナアキゾウムシ、カミキリムシ(テッポウムシ)などに気をつけましょう。


防虫にはスミチオン乳剤が良いとされていますが、我が家のオリーブさん方はお薬いらずで元気です。たまにスズメガの幼虫がついている事がありますが、季節としては収穫が終わった後の10月くらいです。


このスズメガの幼虫は10cmくらいです。オリーブの葉も大きく育ちました。





ネヴァディロ・ブランコとミッションは、ちょっと寒さに弱い品種と書かれています。
では、本当に寒さで駄目になるか?と気になりますね。
我が家はベランダでプラスチック鉢や素焼きの鉢で栽培をしております。冬は0度〜マイナス3度になる日が多いにもかかわらず、ネバディロブランコとミッションは10年の時を鉢植えで越冬して生きています。案外寒さに強かったりします。
日当たりが良い事が成長をし続けている要因であるとも言えます。



(オリーブの収穫と渋抜きについて)

9月中旬から10月くらいに実の状態を見て緑色でふっくらしていたら収穫します。
完熟した実の色は濃い小豆色(あずきいろ)になります。
完熟の時期は12月から年を越した1月くらいです。
味のある歯ごたえを楽しみたいのであれば実が緑色の状態で収穫しましょう。
9月初旬くらいに収穫した実はふっくらとした緑色をしています。

(シブ抜き)
☆苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)は薬局で身分証明書を提示して購入します。
水1リットルに対して1.8%~2%の苛性ソーダ液をつくります。
(水1リットル対苛性ソーダ18g=1.8%ということです。)
収穫した実の量と同じくらいの苛性ソーダ液を作る事をおすすめします。

注意:苛性ソーダは水に入れると熱を持ちます。
皮膚につかないようゴム手袋を使用し、苛性ソーダ液とオリーブを漬け置く為の容器は金属製のボールなどの使用は駄目です。
プラスチック容器を使いましょう。

容器にオリーブの実を入れてから苛性ソーダ液を入れたら約16時間くらい漬け置きます。
この間5回くらいかき混ぜます。平たい皿などを使って落し蓋のようにして実が浮かないようにします。(色が黒く変色しないようにするためです。)
渋抜きが完了しているかどうかは実を一個取り出して切ってみます。
実の外側から種の近くの色に違いが出ていると思います。3分の2くらいまで色が変わっていれば、渋抜き完了です。

※苛性ソーダ水は中和剤(酢酸など)を使って捨てます。そのまま排水しないでくださいね。

(洗う)
ここからは水に浸して洗う作業に入ります。
私は、一日に最低でも5回くらいは水を変えながら約1週間水洗いをしました。
(通常は3日くらいで良いとされているようです。)

(塩漬け)
さあ、塩漬けしますよ。
4%塩に約1週間漬け込む方が多いようですが、私は2%塩に漬け込みました。
(塩漬け中に水が濁るようであれば塩水を取り換えましょう)

一週間漬け込んだ塩水を捨てて次に4%塩に2週間ほど漬け込みました。

(通常一週間漬け込みをすれば食べられます。)
長期に漬け込み保存をされる方は、その後に8%~10%塩水に漬けておき、食べる前に塩抜きをされると良いと思います。

オリーブの収穫時期によって、また品種によって渋抜きの時間や漬け込む塩分濃度漬け込み時間も多少違ってくるようです。


オリーブの葉には、カルシウム、鉄分、トコフェロール(ビタミンE)が多く含まれています。
また、オレウロペインというポリフェノールの一種が含まれており、抗酸化物質として体の健康維持にも良いですし、そのポリフェノールには、コラーゲンを活性化させる働きがあります。
オリーブ石鹸などに人気がある理由はそこにあるのですね。オリーブの葉も実も体に良いという事です。
毎年オリーブは剪定をします。剪定をした後に翌年新しい枝が出てきて、その枝に多くの実をつけてくれます。
我が家では2月から3月初旬までに枝の剪定をします。その時に剪定した枝葉を無駄にしないようにお湯で煮出しをして色々なものに使ったり、葉はお茶にしたりしています。
味は無い(無味無臭)に等しいですが^^何となく体に良さそうな気がします。「気」は大切です(笑)

香川県・小豆島の「オリーブを守る会」という会が1972(昭和47)年に制定されました。
1950(昭和25)年3月15日に、昭和天皇が小豆島でオリーブの種をお手撒きされたということで、3月15日はオリーブの日になっています。

オリーブをwikipediaで調べる
(↑wikipediaで調べたい方クリックしてくださいませ^^)

オリーブの根本に美しいコケ(moss)が生えました。


プランターオリーブの育て方のコツは、水をあげ過ぎない事と根を定期的(2年に一度くらい)に適度に切って土の栄養分をしっかりと吸い上げられるように処理をしてあげる事だと思います。
(鉢いっぱいに小さい根が張ってしまうと木が栄養を蓄えられなくなるようです)
庭の地植えの場合はそういう面倒な作業はしなくて良いので楽ですね。

2017年は当たり年の予感。
2メートル丈の上のほうにもしっかりと花芽がついています。



花芽が多すぎる感じです。開花してから散るまでに結実できる数がどれくらいになるかはわかりません。



オリーブの挿し芽に挑戦し続けること10年目にして初めて根が付き育ち始めまてくれました。確認できたのは現在5本です。何本のオリーブが育ってくれるかは今のところわかりません。
このまま成長してくれると嬉しいです。(2017年5月現在)
品種は、ピッコリーヌ(ピッチョリーネ)と、ネパディロ・ブランコNevadillo Blancoの二種です。



ピッコリーヌ種のオリーブの苗木を2本購入しました。
20cm丈くらいのオリーブの苗木です。
若木は冬の間は部屋の中で育てた方が安定して育ちます。
日当たりの良い場所に置いて水のやり過ぎには注意しましょう。
冬の日中の暖かい時間にのみ外に出してあげました。

少し大きくなったところで一本は友人にプレゼントしました。
頑張って育つのだぞ^^

育ちましたねぇ--良く頑張りました。

ピッチョリーネ(ピッコリーヌ)の苗木はおおよそ8ヶ月で
1メートルを超える高さまで成長しました。
早ければ来年には花を咲かせてくれるかもしれません。
(希望的観測)



2017年9月・ミッションとマンザニロの二種
オリーブの実の収穫・合計1.5kg

これまでの収穫の中では最も多くの実を収穫できました。



渋抜き中です。渋抜きが終わったら4パーセント塩水に漬けます。
その後、少しずつ塩分濃度を濃くして最終的には10パーセント塩水に漬けます。
(2017年・オリーブの木・備忘録)

植物は、動物と同様に自分で育てると可愛いですよ。植物も家族の一員です。
15年間ベランダで育っているオリーブの木です。